L'art de Vivre-むかご1
 もう何度も書いてますが、芋類、かぼちゃなどはあまり得意ではないのです。食べると何だか胸が詰まる感じがして…。だけど、これは好き。「むかご」です。山芋の葉の付け根にできるもので、これが地面に落ちて根を張り、繁殖していくものだそう。そうは言っても、ほとんどの「むかご」は地面に落ちてもただ腐ってしまうだけで、成長するのはごくわずかなのだとか…。山芋を育てる農家の方々も、山芋本体の取り入れに精一杯だろうし、消費者にも食べるものとして認知されていないので、市場には出回らず、ほとんどがそのまま放置されているらしい。う~ん、もったいない。それに目を付けて、最近、料理研究家の枝元なほみさんが、「チームむかご」というプロジェクトを発足させて、新たな需要の創出に取り組んでおられるという話も聞こえてきてます。


 まぁ、そんな周辺の話題はともかくとして、これ美味しいんですよ。私がむかごに出会ったのは、たぶんどこかの和食店とかじゃなかったかな。素揚げして塩をぱらりと振りかけたようなものが楊枝に3粒ぐらい刺してあったのを食べたような記憶があります。ほろ苦くて、でもねっとりと味わい深くて、何だろう?と思ったのです。美味しいなとは思ったものの、その後、見かけることもなかったので、忘れてました。


L'art de Vivre-むかご2
 そしたらこの間、自宅近くの青果店で見つけちゃったのです。1パック300円ぐらい。こりゃ買うしかない。帰宅してレシピをネットで検索。どうやら新米で「むかごご飯」が美味しそうだ。良く洗ってお米と薄めの出汁にちょっと酒を加えて普通に炊くだけ。う~ん、何とも美味です。秋だな~という感じ。私、サツマイモご飯は絶対に食べませんが(苦笑)、同じ芋類でも、むかごご飯は好き! 白米でもいいけど、写真のような玄米(白米も混ぜてます)とも相性がいい。すっかり気に入ってしまったので、むかごが青果店から消えるまで作り続けちゃうかも…。って言うか、「むかご」を買う人がいなくて市場から消えてしまったら悲しいので、私一人でも買い続けようかと。1人キャンペーン実施中なのです。