“もってのほか”という不思議な名前の食用菊があることはご存知でしょうか? 黄色ではなく紫色の菊です。山形の特産です。子供の頃は、菊(黄色いもの)のお浸しが食卓に上る度に、食べたくないな~と顔をしかめたものですが、大人になってみれば、これほどの珍味はない。特に紫色の“もってのほか”は美味しいと思います。


L'art de Vivre-もってのほか

 というわけで、今夜のつまみはもってのほかをサッと湯がいてエノキ茸と和えたものと、鶏ささみも日本酒を振りかけて蒸し、鶏わさ風にして三つ葉をパラリ。もちろんお相手は日本酒です。何とまぁ、枯れた食卓……(笑)。